【腰痛とリストラ】解雇された人、免れた人
エビデンス
その1
リストラは労働者の健康に深刻なダメージを与えている。リストラが差し迫っていることで心理社会的側面の大混乱を招き、特に高齢者にストレスと緊張を生じさせ、健康に悪影響をおよぼすほどの有害な致命的過程を加速させる。http://goo.gl/I1Si5j
就労障害をきたしている腰痛患者を診察する際、「仕事は好きですか?」「上司との関係はうまくいっていますか?」「あなたが会社に貢献していることは適切に評価されていますか?」「仕事の内容に満足していますか?」という質問は回復を妨げている因子を確認する上で重要な質問です。しかしこれらに加えて「最近、あなたの会社はリストラをしましたか?」「リストラや採用抑制による人員削減はありましたか?」「あなたの組織の人員構成に変化はありましたか?」という質問も必要なようです。なぜなら、リストラは心理社会的に有害な労働状況であり、以前の地位とは関係なく健康にとって危険因子となり得るからです。
その2
リストラは解雇を免れた労働者にも影響する。大規模なリストラで解雇を免れた市職員は病欠が2倍以上に増加。高齢の労働者は特に大きな打撃を受け、50歳を超える職員の病欠は14倍にも増加した。去るも地獄残るも地獄。http://goo.gl/N9eQAX
この研究では、リストラを免れた労働者の腰痛をはじめとした筋骨格系疾患による欠勤が2年間で5倍以上に増加したことが判明しました。リストラはあらゆる社会経済的階層の労働者に影響を与えますが、高齢者や不安定な雇用形態にある労働者にもっとも致命的な影響をおよぼすようです。
新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛・坐骨神経痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛・坐骨神経痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。