腰への負担に対する心理ストレスと性格特性の影響力を調べた結果
エビデンス
腰痛のない大学生25名を対象に腰への負担に対する心理ストレスと性格特性の影響力を調べた結果、心理的ストレスは単独で腰痛の原因になり得るだけでなく、内向型と直感型の性格特性は心理的ストレスによって腰痛発症リスクが増大する。http://1.usa.gov/pD9Tsn
イエローフラッグ(心理社会的因子)が腰痛の発症、慢性化、再発率に関与していることは科学的に証明されていまけど、もしかすると腰痛になりやすい性格というものがあるのかもしれません。今後の研究に期待したいところです。
新しい腰痛概念
このような実証研究によって得られた事実を元にして、新しい腰痛の概念は再構成されました。これまでは「生物学的損傷」という画像の異常所見や肉体への負担が原因というものでした。それを「生物・心理・社会的疼痛症候群」という心理的要因や社会的要因も原因であるというものです。
これまでの「生物学的損傷」だけが原因であるという古い考え方や治療法が却って治りを遅らせていることも判明しました。古い考えを改め、新しい考えを知るだけで治療効果があります。