椎間板手術は自然治癒力を上回らない
エビデンス
その1
腰部椎間板ヘルニアと腰部変形性脊椎症の手術に関するRCT(ランダム化比較試験)のメタ分析では、椎間板手術の本来の役割は症状の消失を促すことでしかなく、自然治癒を上回る何らかのベネフィット(有益性)があるというエビデンスはないと結論。http://p.tl/oCSa
これはコクランレビューですけれども、有痛性椎間板ヘルニアの臨床経過は、少なくとも長期的には良好だということを全ての研究者が認めています。
考え方
科学的事実
手術をすると、症状(痛み・痺れなど)がはやく落ち着きます。(短期的な成績は良い)
長期的にみると自然治癒力を上回らない。
手術をうけるメリットは短期間で効果は対症療法でしかない。
※麻痺が起きている場合は手術が必須です。
新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基ずく治療が有効です。
腰痛・坐骨神経痛がどういうものか?
どういう症状がでるのか?原因は何なのか?有効な治療は?やってはいけないことは?どのくらいの期間で治るのか? 等々
ご存知でしょうか?
聞きかじった知識や自分自身の体験などの限られた情報を基に考えて、対処していませんか?
腰痛・坐骨神経痛が治らずに長引いている原因を自ら作ってしまっている可能性があります。
より真実に近い科学的事実に基づき考えることが重要です。
その上で、何をするのか自由に選択されると良いと思います。
このような実証研究によって得られた事実を元にして、再構成された新しい腰痛・坐骨神経痛の概念に基づく治療が有効です。