分離症を確認するX線斜位像は不要(成人)
エビデンス
その1
腰部単純X線撮影の斜位像を常用することは、放射線被曝のリスクが増加するため、成人の急性腰痛患者には推奨されない(B)。http://1.usa.gov/uhlYSO
斜位像は腰椎分離症を検出するために撮影されてきましたが、成人の腰椎分離症は腰痛と無関係であることが明らかになっているため、無意味な放射線被曝は避けろという勧告です。
考え方
成人の場合は分離症と腰痛は無関係なので、X線の斜位像をとる意味はありません。
※成長期の分離症は疲労骨折と考えられています。
早期に発見された場合は骨癒合を期待して安静とコルセットをします。
発見が遅れた場合は骨癒合を期待せずに症状の治療をします。