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痛みばかりに注目する対症療法の問題点

公開日:2023/03/09
更新日:2025/10/07

痛みばかりに注目する対症療法の罠

 今回は、腰痛・坐骨神経痛が治らない悪循環の入り口のひとつである「痛みばかりに注目する対症療法の問題点」についてお伝えします。

 腰痛・坐骨神経痛に捉われて、行動が痛みに支配されてしまっているが為に改善が進まない方がいらっしゃいます。

 腰痛・坐骨神経痛に注目するあまり、痛みに対して不適切な意味づけをしてしまい、そして不適切な行動を繰り返して痛みを持ち続けてしまっている状態です。

対症療法の問題点

エビデンス1

 ■2001年以降、疼痛を脈拍・体温・呼吸数・血圧に次ぐ5番目のバイタルサインとして日常的に評価しようとする動きがある。しかし、腰痛疾患を対象とした場合は、医療の対象化・過剰検査・過剰治療という悪影響を生じる可能性が高い。  

エビデンス2

 ■退役軍人医療センターで疼痛評価を導入する前後の臨床転帰を比較した結果、疼痛を5番目のバイタルサインとして日常的に評価しても疼痛治療の質は向上しなかった。疼痛評価が臨床転帰に影響を与えるというエビデンスはほとんどない。

エビデンス3

 ■疼痛を5番目のバイタルサインとして数値化することでいくつかの問題点が浮上している。このプログラムを導入したことによって術後患者に対する鎮痛薬の過剰投与が生じ、疼痛は完全に除去すべきという方向へ振り子が大きく振れた。

エビデンス4

 ■疼痛を5番目のバイタルサインとして日常的に数値化する方法をがんセンターで採用した結果、患者の満足度は向上したものの、オピオイドによる副作用が2倍以上に増加した。疼痛を最重要視するのは患者の生命を危険にさらすことになる。

エビデンス5

 ■疼痛を5番目のバイタルサインとして疼痛スケールで評価すると、薬の過剰投与に気づかないばかりか投与不足を過度に強調してしまう。このバランスの悪さが鎮静剤と麻薬のさらなる過剰投与を招き、患者の死亡や活動障害の原因となる。

問題点

 例えば

  腰痛で病院へ通院をすると、レントゲン撮影をして重大な疾患がなければ、痛み止めが処方(対症療法)されます。


  再診の際には痛みの様子を訊かれ、痛み止めの処方(対症療法)。その後も診察の度に痛みの確認と痛み止めの為の注射や薬の変更(対症療法)が行われることと思います。

  また、一部の整体やカイロ、整骨院、鍼灸院では、施術後に施術前との痛みの変化を強調したり、毎回、痛みや症状について訊きます。

 

 それを繰り返すなかで、痛みはあってはならないものと意味づける学習をしたり、痛みを基準にして行動することを刷り込まれます


 すると、自然と痛みを訴えることが増えますし、痛みを訴えて何か(治療)をしてもらえると報酬がもらえると学習して、益々、痛みを訴える回数が増えていきます。痛みを訴える(疼痛行動)が増えることで痛みは増強していきます。このようにして、治らない・痛みが続く悪循環に知らず知らずのうちに入り込んでいってしまします。

 

  この問題は、医療者が痛みに捉われているのが原因だと思われます。痛みに捉われている医療者の対応によって、患者さんがより痛みに捉われていき、治りづらくなっていく構造があると考えています。


 
 また、対症療法によって痛みが一時的に楽になる事を体験すると、以前よりも痛みがあることに違和感が強くなり、益々一時的であっても鎮痛に期待するようになり、依存へとつながって行きます。



 このように良かれと思って行っていること(治療)が却って、痛みに注目させるよう・痛みが続くように働きます。そして、その場しのぎはあくまでもその場しのぎであって、長期的な改善に結びつかず、むしろ遠ざけてしまうことになるのが問題です。

考え方

 腰痛・坐骨神経痛に注目することで、痛みをより強く感じるようになります。


  また、その場しのぎの対症療法を繰り返すことで痛みはあってはならないもの(悪)という意味付けをしてしまったり、治療に依存的になり主体性を失っていきます。


  腰痛・坐骨神経痛の治療では、主体性や自己効力感・対処能力・健康行動が重要ですので、これらを失わないようにしましょう。

  その為には、「痛み・しびれという不快な感覚」、「不安・恐怖という負の感情」を行動基準にする行き当たりばったりの対症療法に取り組むのではなく、科学的に正しい治療戦略に沿って、計画的に治療を進めていくことが重要です。

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