腰痛・坐骨神経痛の根本改善とは？

　腰痛や坐骨神経痛は自己限定疾患といって、基本的には自然経過で良くなっていくものです。

ですから、”改善しない”とか”治らない”としたら、それは腰痛・坐骨神経痛の性質の問題ではなく、下記の慢性化や再発の要因が影響した結果、二次障害を起こしていると考えます。

※椎間板ヘルニア、変形性脊椎症、椎間板変性、椎間関節症、脊柱管狭窄症という病名がついていても、症状が腰痛・坐骨神経痛なら同様です。

1. 痛みに対する不適切な態度と信念（考え）
2. 不適切な行動
3. 補償問題
4. 医療者側の不適切な診断や治療態度
5. 情緒的な問題
6. 家族の問題
7. 仕事の問題
   
    

※イエローフラッグ（心理社社会的因子）と言われます。

　慢性化や再発の要因まで対処することが根本改善だと定義しています。

　この要因に対処することで、

・慢性化する前の段階なら、早期の回復や再発を未然に防ぐことに繋がります。
 

・慢性期や、再発を繰り返すようになってしまっている状態なら、慢性化や再発の要因に対処することで快復に向かいます。

　
　重要視しているのが、不適切な態度・信念・行動です。

1. 誤った知識や過去の経験などから、痛みに対して不適切な意味づけ、解釈をしてしまう。

2. そういう”意味づけ”や”解釈”の結果、不適切な態度や行動になってしまう。

3. 不適切な行動の繰り返しが、腰痛・坐骨神経痛を手放さずに持ち続けることに繋がってしまう。

4. 治らないという現状に対して、不適切な意味づけ、解釈をしてしまう。
5. １～４を繰り返す。悪循環へ

　この悪循環から抜け出す為の適切な考え・行動へ変えていくという考えです。

　痛みに対して不適切な意味づけ、解釈してしまうことが始まりですので、

・科学的に正しい知識を提供したり、改善していくのに良い考え方をお伝えしたり、コミュニケーションの中で、気づきを促します。

・不適切な行動から適切な行動に変わって行けるようにサポートします。

　当院では骨格の調整や運動の指導、パーソナルトレーニングを提供して、姿勢の改善や身体作りをしています。このような適切な治療を重ねる中で、小さい気づきや改善を繰り返す好循環を作り出していきます。

　腰痛・坐骨神経痛を改善していくには、うわべの症状ではなく、身体や考え方・行動を変えるとういう根本から変えていくように支援・介入しないと、短期的な改善にとどまってしまいます。