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腰痛・坐骨神経痛治療のよくある落とし穴

公開日:2022/12/07
更新日:2025/09/20

腰痛・坐骨神経痛が治りづらくなる落とし穴

 治療に戦略や計画がないままに、治療行為を受けていると、知らず知らずのうちに腰痛・坐骨神経痛に捉われ治りづらくなってしまう落とし穴について解説します。

腰痛・坐骨神経痛治療にある落とし穴

よくある光景

 腰痛・坐骨神経痛を発症して病院に行くと、

「痛み」を訴える⇒痛み止めA「治療」(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒痛み止めB「治療」(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒痛み止めの量の増加「治療」(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒リハビリの追加「治療」(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒注射「治療」(報酬)

 

または、腰痛・坐骨神経痛を発症して接骨院・整体院に行くと、

「痛み」を訴える⇒施術(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒施術内容の変更A(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒施術内容の変更B(報酬)
         ⇓
「痛み」を訴える⇒施術の追加(報酬)
 

ということを繰り返していきます。

よくある光景ですが、上記の様なことを繰り返していると、知らず知らずのうちに落ちてしまう落とし穴について下記で紹介していきます。

落とし穴1:痛み行動の強化

 上記の様なことを繰り返していると、知らず知らずのうちに「痛み」を訴える(痛み行動)が強化されてしまいます。

 痛み行動と痛みは相関関係にあるので、痛み行動が強化され増えていく事で、腰痛・坐骨神経痛も強化(悪化)されてしまいます。 

 患者さんが痛みを訴えたり、痛そうな素振りをみせた際に、医療者に心配してもらえたり、追加で治療してもらえたりすると、このことが報酬になってしまい、痛み行動を強化し、増やしていきます。

 痛みが増す⇒痛みを訴える⇒報酬⇒痛み行動の強化⇒痛みが増すの悪循環が回り出す。
その結果、腰痛・坐骨神経痛が治りづらくなったり、痛みが強くなっていきます

 最終的には、そもそもの痛みではなく、二次的に発生した痛み行動によって苦しむようになってしまいます。

 

痛み行動とは別名、疼痛行動や疼痛顕示行動とも言います。

 痛みを訴える,顔をしかめる,病院に行く,薬を飲む,仕事を休む,すぐ横になりたがるなど痛みにともなう随意的な行動をいいます。

落とし穴2:不適切な信念

 痛みを訴えると治療が施されるということを繰り返すことで、「痛みはあってはならないものなんだ」という不適切な信念を無意識のうちに形成してしまいます。

痛みは正常な体の反応で警報装置の役割をもっているので、異常時には痛みがなくてはなりません。痛み治療は身体の異常を改善することであり、警報装置を止めることではありません。

 このような不適切な信念は腰痛・坐骨神経痛が長引く大きな要因と考えられています。

落とし穴3:不適切な態度

 受動的な治療を繰り返すことで、「治してもらうもの」という、不適切な態度の強化につながってしまいます。この考えに基づくと、治らなければ、その原因は医療者ということになり、医療不信に繋がったり、ドクターショッピングを繰り返すことになったりします。

痛み治療は、能動的に行う治療の効果が高く、受動的な治療は効果が低いです。 

 この不適切な態度は腰痛・坐骨神経痛が長引く大きな要因と考えられています。

落とし穴4:痛みが行動基準

 痛みを訴えると治療を施されるという繰り返しの中で、「痛み」の具合が行動基準になってしまいがちです。

 例:

  • 痛いから〇〇する。
  • 痛いから〇〇しない。
  • 痛くないから○○する。
  • 痛くないから○○しない。
  • 痛みが強いから○○する。
  • 痛みが強いから〇〇しない。
  • 痛みが軽いから○○する。
  • 痛みが軽いから○○しない。

問題1:行動に一貫性がなくなる

 このような「痛み」「痺れ」などの感覚や「不安」「恐怖」「抑うつ」「気分高揚」などの感情という常に変動するものを行動基準にしてしまうと、行動に一貫性がなくなり、行き当たりばったりの対応や対症療法に繋がり、結果として快復が遠退いたり、ぶり返し、停滞、悪化を招きます。


問題2:治療選択の基準の誤り

■治療選択の基準
 治療行為を行う判断基準は組織の状態です。

■治療選択の基準 (例:骨折)
 骨折をした際の治療手段の判断基準は骨の状態(組織の状態)になります。痛みを伴いますが、痛みを取ることを最優先目標にはしません。あくまでも骨を治すということが最優先目標です。

 軽度の疲労骨折なら、運動の中止のみ。しっかり折れていればギプス固定。骨がズレていってしまう不安定な骨折なら手術。というように、骨の状態(組織の状態)で治療が選択されます。「痛み」では判断しません

 また、「運動の再開」や「ギプスを除去してリハビリの開始」のタイミングも骨の状態(組織の状態)によって決めます。「痛み」ではありません。

 痛みが消失しても、骨が修復されていなければ、リハビリを始めません。逆に、痛みがあっても(あるからこそ)、骨が修復されていれば’、リハビリをします。

 おそらく骨折ではイメージが湧くと思うのですが、腰痛・坐骨神経痛になったとたんに「痛み」を判断基準にしてしまいがちです。

 ■慢性痛は組織損傷がない痛みなので、リハビリで身体を動かし鍛えて、日常での動きやすさ、生活の質を高めることが痛み治療になります。 慢性痛は痛みがあるからこそ、動かさないと改善されません。「痛いから安静にする」や「痛みがとれたら動こう」ではありません。


問題3:痛みの治療戦略からの逸脱

 戦略の誤りを戦闘レベル(治療テクニック)で覆すことは出来ません。

■痛み治療の戦略は下記になります。

 ●急性痛は損傷部位の治癒を進め、痛みを長引かせない(創傷治癒)
 ●慢性痛は痛みに固執せずに、日常での動きやすさ、生活の質を高める

 言い換えると、「痛みに惑わされずに、活動をコントロールする」ことです。痛みを行動基準にするということは痛みによって活動を支配されている状態ですので、治療戦略から逸脱してしまっています。これでは、戦闘レベル(治療テクニック)でひと時の鎮痛は出来るかもしれませんが、長期的な快復が難しく、むしろ慢性化・悪化に繋がっていきます。

 急性痛・慢性痛共に、痛みの軽減や除去は主要目標・最終目標ではありますが、最優先目標にしないということが重要です。

考え方

腰痛・坐骨神経痛のよくある落とし穴の構造

 腰痛・坐骨神経痛は辛いものであり、どうしても捉われやすいものですが、しっかり快復するためにも、「痛み」や「ご自身の行動」・「治療の内容」を客観視する時間・機会を持つのはとても大切だと考えます。

 上記の落とし穴に落ちている、落ちやすいという気付きがあれば、腰痛・坐骨神経痛の専門家に相談してサポートしてもらうことが快復への近道になります。

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