ひまわり接骨院

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椎間板ヘルニア手術方法の違いによる術後成績

手術風景

手術風景

エビデンス

その1

坐骨神経痛を訴える椎間板ヘルニア患者60名を対象に、ラブ法群と顕微鏡下髄核摘出術群の術後成績を1年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、術中の出血量、合併症、入院日数、欠勤日数、改善率など、いずれも両群の間に差は認められない。http://1.usa.gov/p43qmF

新たに開発された術式なら従来の成績を凌駕するだろうと思いきや、脊椎固定術の例でも分かるように必ずしもそうとは限りません。

その2

腰下肢痛を訴える椎間板ヘルニア患者52名を対象に、ラブ法群とキモパパイン注入群の術後成績を1年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、ラブ法群は85%でキモパパイン群は46%の改善率だった。腰痛の改善率も特にラブ法群が優れていた。http://1.usa.gov/ofd8E8

昔から行なわれてきたラブ法は強し。先人たちの偉大さに驚かされます。

その3

坐骨神経痛を訴える椎間板ヘルニア患者141名を対象に、キモパパイン注入群と経皮的髄核摘出術群の術後成績を1年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、6ヶ月後と1年後のどの時点においても改善率はキモパパイン注入群の方が優れていた。http://1.usa.gov/n4KLZQ

プロゴルファーの岡本綾子選手が受けたことで知られるキモパパイン(タンパク分解酵素)注入療法は、日本でよく行なわれている経皮的髄核摘出術より有効ですが日本では認可されていません。ただしラブ法より効果がないことに注意してください。

その4

坐骨神経痛を訴える椎間板ヘルニア患者126名を対象に、保存療法群とラブ法群の治療成績を10年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、1年目まではラブ法群が優れていたが4年目以降は両群間に差はなくなっていた。長期成績は両群とも同じ。http://1.usa.gov/pbjVPJ

椎間板ヘルニアに対する手術でもっとも優れているラブ法でさえ、長期成績は保存療法と変わりありません。レッドフラッグ(危険信号)のない腰下肢痛はグリーンライト(自己限定性疾患)だからです。

その5

腰下肢痛を訴える椎間板ヘルニア患者69名を対象に、椎弓切除術群と椎弓切除術+固定術群の術後成績を3年間追跡したRCT(ランダム化比較試験)によると、優または良と評価できた割合は椎弓切除術群が71%で椎弓切除術+固定術群が53%だった。http://1.usa.gov/pNHEa3

椎間板ヘルニアに対する脊椎固定術の術後成績は悪いことが明らかにされているのに、なぜか脊椎外科医はやめるどころか盛んに脊椎固定術を勧めます。

その6

椎間板ヘルニアと診断された下肢痛患者328名をチュブラーレトラクター椎間板摘出術群(新開発の低侵襲手術)と標準的顕微鏡下椎間板摘出群に割り付けたRCT(ランダム化比較試験)によると、疼痛改善率はチュブラー手術群より顕微鏡手術群の方が優れていた。http://bit.ly/roIaXm

日本でも最近行なわれるようになったチュブラー手術ですけれども改善率は顕微鏡手術に軍配が上がりました。

その7

また1年後の回復状況を良と評価した患者はチュブラー手術群が69%で顕微鏡手術群が79%、合併症はチュブラー手術群の方が多く、再発や再手術は顕微鏡手術群の方が多かった。新開発の手術法が優れているとはいえない。術式の動画⇒http://bit.ly/oePnPC

いずれにしろ椎間板ヘルニアの手術は期待するほどの成績は得られないようです。手術を決断する前に、腰痛診療ガイドラインの勧告に従った保存療法を試みてみるべきです。

解釈

手術さえすれば良くなるという考え方は危険です。

手術適応になるのは馬尾症候群や進行性の麻痺です。この際の主訴は痛みではなく、「動けない」とか「感じない」になります。麻痺を長時間放置すると、神経が重大な損傷を受け快復しなくなってしまいます。

手術の本来の目的は、麻痺という後遺症を防ぐことです。

主訴が痛み・しびれである坐骨神経痛は手術をせずとも回復します。ほとんどの場合は手術を必要としません。ただし、患者さんの価値観、状況により手術をすることがあります。痛み。しびれで手術を選択されるときは、担当医と話をして情報を収集して納得の上で受けてください。

新しい腰痛の概念に基ずく治療が有効です。

新しい腰痛概念とは

これまでは「生物学的損傷」という画像の異常所見や肉体への負担が原因というものでした。それを「生物・心理・社会的疼痛症候群」という心理的要因や社会的要因も原因であるというものです。

治療

原因が一つではなく、いくつかの要因が重なって、絡み合っています。ですから、身体だけでなく、心理的アプローチも含めて多面的に集学的に行うことがとても重要です。単一の治療で改善するのは困難です。