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椎間関節性腰痛(椎間関節症)の原因と症状|整体での治療法と再発防止策

公開日:2025/12/05
更新日:2025/00/00

椎間関節性腰痛(椎間関節症)の患者さん

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)は、腰を反る動作や朝の起き上がりで強い痛みが出るのが特徴で、慢性腰痛の中でも非常に多いタイプです。しかし、レントゲンやMRIでは異常がみつかりにくく、「原因不明の腰痛」と説明されてしまうことも少なくありません。

 本記事では、椎間関節性腰痛(椎間関節症)が起こる仕組み、特徴的な症状、整体で行う治療法、再発防止の方法について詳しく解説します。腰痛に終わらせたい方はぜひ参考にしてください。

椎間関節性腰痛(椎間関節症)とは?特徴的な症状とメカニズム

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)とは、腰椎の後方にある「椎間関節」に炎症や機能障害が発生し、局所的な痛みや動作痛を引き起こす状態を指します。椎間関節は上半身の荷重を支える重要な関節であり、わずかなズレや可動不全が生じるだけでも強い痛みが出ることがあります。

 

 このタイプの腰痛は、一般的な筋肉痛とは異なり、以下のような特徴があります。

椎間関節に起こる炎症と可動域制限

 椎間関節は「関節包」という袋に包まれ、内部には滑液があります。姿勢不良や過度な反り姿勢が続くと関節包が圧迫され、炎症が生じやすくなります。炎症が起こると関節周囲が硬くなり、可動域(動く範囲)が狭くなるため、体を反らしたり、ひねったりすると痛みが強く現れるようになります。

椎間関節症(椎間関節性腰痛)の解剖図

反る動作や起床時に痛みが出やすい理由

 椎間関節は立位・伸展時に負担が集中します。特に「朝痛い」という訴えは典型的で、就寝中に固まった関節が、起き上がる瞬間に急に動かされることで痛みが出ます。また、長時間座ることで関節に圧力がかかり続けるため、デスクワークの方にも多く見られる症状です。

椎間関節症の主な原因

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)は、単純に「関節の炎症」だけで起こるものではありません。背景には姿勢や体の使い方の癖、筋力低下など複合的な要因が存在します。

姿勢不良や反り腰による関節ストレス

 反り腰(過前弯姿勢)は椎間関節に強い圧縮ストレスを与えます。長時間の立位やヒールの使用、胸郭が開きすぎる姿勢なども反り腰を助長し、椎間関節への負担を高めます。慢性腰痛の多くは、この「反り腰 × 椎間関節の圧迫」が組み合わさって発症します。

長時間の座位・運動不足による機能低下

 座りすぎによって股関節や体幹の筋肉が弱くなると、姿勢を正しく保てなくなり、椎間関節で体を支えようとしてしまいます。その結果、関節に余計な負担がかかり、炎症や痛みへとつながります。運動不足や加齢による体幹筋力の低下も大きな誘因です。

整体で行う椎間関節性腰痛の治療法

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)を改善するためには、「関節にかかる負担を減らすこと」と「正しい動きができる身体づくり」の両方が重要です。整体では痛みを追うのではなく、原因となる姿勢・動作パターンを修正し、再発しない体づくりを目指します。

全身の関節調整で負担を軽減

 椎間関節だけを調整するのではなく、股関節・胸椎・骨盤といった全身の連動性を整えることで、腰椎に集中していたストレスを分散させます。特に股関節の硬さや胸椎の可動性低下は、腰椎の代償動作を生みやすく、椎間関節性腰痛を悪化させる大きな要因です。
 

 全身の関節を滑らかに動かせる状態にすると、腰が反る動作や体をひねる動作でも痛みが出にくくなり、関節の炎症が自然と沈静化していきます。

運動療法と体幹トレーニングによる安定化

 関節の調整だけでは根本改善には不十分です。腰椎を支える体幹の筋肉が弱いままだと、再び椎間関節に負担が戻ってしまいます。運動療法では、腹横筋・多裂筋・横隔膜・骨盤底筋といった「体幹のインナーユニット」を活性化し、腰椎の安定性を回復させます。

 

 体幹トレーニングは「鍛える」というより “使えるようにする” のが目的で、強い力を出すことよりも、正しい姿勢で動作を繰り返すことが重視されます。

ファンクショナルトレーニングで動作改善

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)の多くは、日常生活での体の使い方の癖から生じています。そこで効果的なのがファンクショナルトレーニングです。これは「実際の生活動作に近い動き」を通して、身体の正しい連動性を取り戻すトレーニング方法です。

 

例えば

  • しゃがむ
  • 持ち上げる
  • ひねる
  • 立ち上がる

などの動作を、安全で効率的なフォームで行えるように再学習します。

正しい動作が身につくと、椎間関節への負担が大幅に減り、日常生活でも痛みが出にくくなります。

再発を防ぐためのセルフケアと生活改善

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)は、一度良くなっても「姿勢の癖」や「動きの悪さ」が残ったままだと再発しやすい特徴があります。日常生活でのケアが、再発防止の大きなポイントになります。

日常姿勢の見直しと関節の正しい使い方

 反り腰を避けるためには、骨盤をやや後ろに倒し、肋骨を軽く締めるような姿勢を意識します。立っている時は、つま先ではなく足裏全体で重心を支え、腰だけで姿勢を保とうとしないことが重要です。

 

 また、椎間関節に負担がかかる「突然の反り動作」を避け、股関節と胸椎をしっかり使える姿勢を日常的に心がけることで、痛みの再発率を大幅に減らせます。

適切なトレーニング習慣と柔軟性維持

 体幹の安定性と股関節・胸椎の柔軟性は、椎間関節にかかる負担を調整する上で最も重要な要素です。週2〜3回の軽いトレーニングでも、継続することで大きな効果があります。

特におすすめなのは

  • 体幹インナーマッスル活性化トレーニング
  • 股関節周囲ストレッチ
  • 胸椎のモビリティエクササイズ

などです。身体の可動域を広げつつ安定性を高めることで、椎間関節が過度に圧迫されるのを防げます。

当院の施術が選ばれる理由

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)は、単なるマッサージだけでは根本改善が難しい症状です。当院では、痛みの原因に対して多角的にアプローチする「根拠に基づいた施術」を提供しています。

初回に詳細な身体評価を行い、集中的に改善へ導く施術プラン

 初回は60分かけて詳細な身体評価を行い、椎間関節に負担をかけている体の使い方を明確にします。週2回の通院で集中的に施術と運動療法を組み合わせることで、より根本改善を目指します。

痛みの専門家(山口大学 慢性疼痛管理学コース履修者)が担当

 痛みの科学に基づいた評価・説明ができるため、「なぜ痛いのか」「どうすれば治るのか」が明確に分かり、不安を軽減できます。慢性疼痛に精通した施術者が担当することで、一般的な整体院では見落とされがちな要因にも的確にアプローチできます。

根拠に基づく評価と全身調整+運動療法の一体型アプローチ

 単に関節を動かすだけでなく、全身の可動域・筋力・動作パターンを統合的に評価し、改善に必要な整体と運動療法を組み合わせて行います。関節調整、体幹トレーニング、ファンクショナルトレーニングを一体化させることで、痛みの改善だけでなく再発しにくい身体づくりが可能です。

まとめ

 椎間関節性腰痛(椎間関節症)は、姿勢や動作の癖により椎間関節に過度な負担がかかって起こる腰痛です。整体での全身調整、体幹トレーニング、ファンクショナルトレーニングを組み合わせることで根本改善が可能であり、日常生活の習慣改善を加えることで再発も防げます。

参考文献

  • 慢性疼痛治療ガイドライン(日本ペインクリニック学会)
  • 日本整形外科学会「腰痛診療ガイドライン」
  • 山口大学大学院 医学系研究科 慢性疼痛管理学コース教材

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 ひまわり接骨院では、椎間関節性腰痛(椎間関節症)はじめとした腰部を起因とした腰痛・坐骨神経痛に対して、国家資格者が安全かつ丁寧なアプローチを行っています。初めての方でも安心してご相談いただけるよう、分かりやすく丁寧な説明とカウンセリングを心がけています。

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