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仙腸関節性腰痛のよくある質問と回答

公開日:2026/04/13
更新日:2026/00/00

産後に仙腸関節性腰痛に苦しむ女性

 神奈川県川崎市のひまわり接骨院が、専門的な知見から仙腸関節性腰痛の仕組みと対処法を詳細にまとめたものです。

 関節のわずかなズレが全身の連動した痛みを引き起こすメカニズムを解明し、画像診断では判別しにくい独自の特性を明らかにしています。

  妊娠中や産後の身体変化、日常生活での姿勢の負荷についても触れ、科学的な根拠に基づいた改善策を提示しています。

 治療においては一時的な除痛にとどまらず、インナーマッスルによる関節の安定化を図ることが重要です。

 また、患者が抱きやすい不安に対して一問一答形式で丁寧に答えており、早期の機能回復を促す内容となっています。全体を通して、身体の機能向上と再発防止を目的とした包括的なガイドブックとしての役割を担っています。

目次

  1. 仙腸関節はどこにありますか?痛む場所の正確な位置を知りたい。 

  2. 仙腸関節の痛みには「ワンフィンガー・テスト」が有効と聞きましたが本当ですか? 

  3. 腰だけでなく、お尻や鼠径部(そけいぶ)、太ももが痛むのはなぜですか?

  4. ヘルニアや狭窄症としびれ方が違う点はありますか?

  5. 椅子に座っている時や、立ち上がる瞬間に痛みが強いのはなぜ?

  6. 寝返りを打つ時に激痛が走るのですが、仙腸関節が原因ですか?

  7. 産後や妊娠中に仙腸関節が痛みやすい理由を教えてください。

     

  8. 仙腸関節は数ミリしか動かないと聞きましたが、なぜそんな場所が痛むのですか?

  9. 「フォーム・クロージャー」と「フォース・クロージャー」とは何ですか?

  10. 片足立ちや、特定の方向に足を出すと痛むメカニズムは?

  11. 足の長さの違い(脚長差)は仙腸関節に影響しますか?

  12. 骨盤が「ゆがんでいる」から痛いのでしょうか?

  13. 長時間の運転や、デスクワークが仙腸関節に与える負荷は?

  14. 片側に体重をかける癖(休めの姿勢など)は避けるべきですか?

     

  15. レントゲンやMRIに写らないのはなぜですか? 

  16. 病院で行う「ニュートン・テスト」や「パトリック・テスト」とは何ですか?

  17. 診断を確定させるための「仙腸関節ブロック」とはどのような検査ですか? 

  18. 整形外科医によって「仙腸関節は痛まない」と言う人がいるのはなぜ?


     

  19. 仙腸関節ベルト(骨盤ベルト)は、どの位置に巻くのが正解ですか? 

  20. ベルトは寝る時もつけていた方が良いのでしょうか?

  21. 徒手療法(接骨院・整体)による「調整」には科学的根拠がありますか?

  22. 痛み止め(消炎鎮痛剤)だけで根本的に治りますか?

  23. 重症化して手術(仙腸関節固定術)が必要になる基準は?

     

  24. 仙腸関節が痛い時に「絶対にやってはいけないストレッチ」は? 

  25. 大臀筋(お尻の筋肉)を鍛えることは、痛みの緩和に役立ちますか? 

  26. キックボクシングや空手のように、片足で強く踏ん張る運動はいつから再開できますか? 

  27. ヨガやピラティスでの「柔軟性」の追求が、逆に痛みを引き起こすことはありますか?

  28. 寝る姿勢は「仰向け」と「横向き」どちらが骨盤に優しいですか?


     


仙腸関節はどこにありますか?痛む場所の正確な位置を知りたい。

仙腸関節の図説

回答: 骨盤の真ん中にある「仙骨」と、その両隣にある「腸骨」をつなぐ関節です。

 位置としては、お尻の真ん中から指2〜3本分ほど外側、ウエストラインより少し下にあります。表面からは「後上腸骨棘(PSIS)」と呼ばれる骨の出っ張りとして触れることができ、この骨のすぐ下から内側にかけてが仙腸関節の本体です。脊椎(背骨)と下半身をつなぐ唯一の関節であり、上半身の重さを足へ逃がす「クッション」の役割を果たしています。

 

動きのメカニズム:

1. 微小な「剪断力(せんだんりょく)」

 仙腸関節の動きは、回旋わずか1〜2度、スライド1mm程度です。この微小な可動域において、関節面がわずかにズレたり、ロックしたりすることで、周囲の強力な靭帯が引き伸ばされ、痛みセンサーが過敏に反応します。

 

2. 安定化の2つの仕組み

Form Closure(形態学的閉鎖:形状による安定): 骨自体の形がパズルのように組み合わさって安定する仕組み。

Force Closure(力学的閉鎖:力による安定):靭帯(仙棘靭帯、仙結節靭帯、後仙腸靭帯、前仙腸靭帯などと 筋肉(大臀筋、腸腰筋、骨盤底筋、腹横筋など)がベルトのように外側から締めることで安定する仕組み。

施術ではこの「Force Closure(筋力による締め付け)」を再教育することが重要です。

 

3. 関連痛の分布

仙腸関節の痛みは「お尻」だけでなく、鼠径部(前側)や太もも外側にまで広がることが科学的に証明されています。これをヘルニアと誤認して治療を続けると、一向に改善しない「治療の迷子」を生んでしまいます。

仙腸関節の痛みには「ワンフィンガー・テスト」が有用と聞きましたが本当ですか?

【回答】はい、臨床現場で非常に信頼性の高いテストとして知られています。

 患者さんに「最も痛い場所を指一本で示してください」と伝えたとき、迷わず「PSIS(お尻の骨の出っ張り)」の周辺をピンポイントで指せる場合、仙腸関節由来の痛みである確率が極めて高くなります。逆に、ヘルニアなどの神経根症状では痛みの範囲が広かったり、場所が特定しにくかったりするため、このテストは重要な鑑別手段となります。

腰だけでなく、お尻や鼠径部、太ももが痛むのはなぜですか?

回答:仙腸関節の周囲を通る神経が、広い範囲に「関連痛」を飛ばすからです。
 

 仙腸関節は非常に多くの靭帯で補強されており、そこには感覚神経が豊富に分布しています。ここが炎症を起こしたり微小なズレが生じたりすると、脳が痛みの場所を勘違い(投射)し、お尻の中央、足の付け根(鼠径部)、太ももの外側などに痛みを感じさせます。

ヘルニアや狭窄症としびれ方が違う点はありますか?

回答:「しびれの質」と「範囲」に違いがあります。
 

  • ヘルニア・狭窄症(神経根性): 鋭い、走るような電気的なしびれ。膝から下や足先まで、特定の神経の通り道(皮膚分節)に沿って強く出ます。
     

  • 仙腸関節(関連痛): 重だるい、ジンジンするような鈍い痛み。多くは膝より上で止まり、足先までしびれることは稀です。また、筋力低下(麻痺)を伴わないことも大きな特徴です。

椅子に座っている時や、立ち上がる瞬間に痛みが強いのはなぜ?

回答:骨盤にかかる「ねじれの力(剪断力)」が最大になる瞬間だからです。

 座っている状態は骨盤が後ろに倒れ(後傾)、仙腸関節が不安定になりやすい姿勢です。また、立ち上がる瞬間には上半身の荷重を支えながら骨盤を動かすため、関節面に強い摩擦とねじれが生じます。この「荷重の受け渡し」がスムーズにいかないとき、過敏になった受容器が激しい痛みを発信します。

寝返りを打つ時に激痛が走るのですが、仙腸関節が原因ですか?

回答:その可能性があります。

 寝返り動作は、骨盤の片側が固定された状態で反対側を回転させるため、仙腸関節に強い「回旋ストレス」がかかります。仙腸関節は数ミリしか動かない関節ですが、その数ミリの遊びがロック(引っかかり)されたり、靭帯が緩んだりしていると、寝返りという単純な回旋動作でも鋭い痛みを誘発します。

 他の要因でも起こる現象なので、決めつけるのは危険です。

産後や妊娠中に仙腸関節が痛みやすい理由を教えてください。

【回答】ホルモンによる「靭帯の緩み」と「重心の変化」のダブルパンチが原因です。
 

  • リラキシン: 妊娠中から産後にかけて分泌されるホルモン「リラキシン」が、出産をスムーズにするために骨盤の靭帯を緩めます。これにより、本来強固なはずの仙腸関節がグラグラ(不安定)になります。
     

  • 反り腰: お腹が大きくなるにつれ重心が前に移り、腰が強く反ることで仙腸関節に過度な圧縮負荷がかかり続けます。 産後はこの緩んだ状態で育児(抱っこや中腰)が始まるため、関節への負担が限界を超えやすくなります。

仙腸関節は数ミリしか動かないと聞きましたが、なぜそんな場所が痛むのですか?

回答:1ミリ程しか動かない「遊び」があるからこそ、その狂いが激痛を招くからです。

 仙腸関節の可動域は、回旋で約1〜2度、スライドでわずか1mm程度です。

 しかし、このわずかな動きを制御するために、関節の周囲には人体で最も強固な部類の靭帯(骨盤帯)が張り巡らされています。

 関節が引っかかったり(ロック)、逆に緩みすぎたりすると、これらの靭帯が過度に引き伸ばされます。靭帯には痛みを感じる「痛覚受容器」が非常に多く分布しているため、ミリ単位のズレであっても、脳は「深刻な異常」として激しい痛みを感じるのです。

「フォーム・クロージャー」と「フォース・クロージャー」とは何ですか?

回答:仙腸関節を安定させる「骨の形」と「靭帯・筋肉の力」の2つの仕組みのことです。
 

 物理学者バイレミング(Vleeming)が提唱した、骨盤の安定化理論です。

  • フォーム・クロージャー(Form Closure:形態学的閉鎖:形状による安定)
     
    仙骨のくさび形の形状や、関節面の凹凸がパズルのように噛み合うことで安定する仕組み。
     

  • フォース・クロージャー(Force Closure:力学的閉鎖:力による安定)
     
    お尻の筋肉(大臀筋)や体幹の筋肉(腹横筋・腸腰筋・骨盤底筋)が、ベルトのように外側から関節を「締め付ける」ことで安定させる仕組み。 痛みの多くは、この**「筋肉による締め付け(フォース・クロージャー)」が弱まる**ことで発生します。

片足立ちや、特定の方向に足を出すと痛むメカニズムは?

回答:骨盤に「ねじれの力(剪断力)」が加わり、関節が不安定になるためです。
 

 歩行中や片足立ちの瞬間、体重を支える側の骨盤には「上向き」の力が、浮いている側の骨盤には「下向き」の力がかかります。

 このとき、仙腸関節には左右で逆方向の強いねじれ(剪断力)が発生します。 通常は筋肉がこの力を逃がしますが、関節の「潤滑」が悪かったり筋肉がサボっていたりすると、ねじれが直接靭帯を刺激し、痛みが誘発されます。

足の長さの違い(脚長差)は仙腸関節に影響しますか?

回答:はい。わずかな差でも、長年の蓄積で仙腸関節を疲弊させます。
 

 足の長さに左右差があると、歩くたびに骨盤が左右に不均等に傾きます。これにより、仙腸関節に加わる衝撃のタイミングや角度が左右でズレ、片側の関節だけに過剰なストレスがかかり続ける「慢性的な過負荷」の状態を招きます。

骨盤が「ゆがんでいる」から痛いのでしょうか?

回答:正確には「ゆがみ」ではなく、左右の「非対称な動き」が原因です。

疲労骨折は、ポキッと一度に折れるのではなく、少しずつ亀裂が深まっていく状態です。

  「骨盤がズレて固定されている」というイメージは正確ではありません。科学的には、骨盤が「動きの中で正しく制御できていない」こと、つまり左右の筋肉の出力バランスや関節の滑りの悪さが本質です。

 静止した写真のような「ゆがみ」を直すことよりも、**「動いたときに正しく安定させる機能」**を取り戻すことの方が重要です。

長時間の運転や、デスクワークが仙腸関節に与える負荷は?

【回答】座り姿勢は、仙腸関節を最も不安定にする「後傾ストレス」を与えるからです。
 

 椅子に座ると、骨盤は後ろに倒れ(後傾)、仙腸関節を補強している靭帯が緩みやすい状態になります。

 この不安定な状態で車の振動やデスクワークの持続的な重力が加わると、関節面に「微小なズレ」が生じやすくなり、立ち上がるときの激痛(スタート時痛)につながります。

片側に体重をかける癖(休めの姿勢など)は避けるべきですか?

【回答】はい。仙腸関節の「緩み」を助長するため、極力避けるのが賢明です。
 

 常に片側の足で踏ん張る姿勢(休め)を続けると、その側の仙腸関節には持続的なねじれの負荷がかかり続け、フォース・クロージャー(筋肉の締め付け)が機能しにくくなります。
 

 「たまに左右を入れ替える」のではなく、「両足に均等に体重を乗せる」習慣をつけることが、靭帯の変形や慢性痛を防ぐエビデンスに基づいた対策です。

レントゲンやMRIに写らないのはなぜですか?

【回答】痛みの原因が「形の異常」ではなく「動きの不具合」だからです。
 

 レントゲンやMRIは、骨折やヘルニアのような「構造的な破壊」を見つけるのは得意ですが、仙腸関節で起きている「数ミリの引っかかり」や「靭帯の微細な緩み」を写し出すことは困難です。

 例えるなら、**「エンジンの部品は揃っている(画像は正常)が、潤滑油が切れていて異音がする(動かすと痛い)」**状態。静止画であるレントゲンでは、その「動きの悪さ」を捉えることができないのです。

病院で行う「ニュートン・テスト」や「パトリック・テスト」とは?

【回答】関節にわざと負荷(ストレス)をかけて、痛みが再現されるかを見る検査です。

 画像に写らない以上、実際に動かして痛みを誘発させるのが最も確実な診断法です。

パトリック・テスト(FABER): 足を「4の字」に開いて膝を押し下げます。股関節の前面ではなく、お尻の後ろ(仙腸関節)に痛みが出れば陽性です。

ニュートン・テスト: 骨盤を上から押したり(圧縮)、外に広げたり(離開)して、関節を繋ぐ靭帯に刺激を与えます。

これらを組み合わせて行うことで、痛みの出どころを絞り込んでいきます。

診断を確定させるための「仙腸関節ブロック」とは?

【回答】関節内に麻酔薬を注入し、一時的に痛みが消えるかどうかを確認する「最も信頼度の高い診断法」です。
 

 もし痛みの原因が仙腸関節にあるなら、関節の中に局所麻酔を打てば、その直後から嘘のように痛みが消え、歩行や動作が楽になります。

 「薬で治す」というよりは、「ここを麻酔して痛みが消えるなら、犯人は仙腸関節で間違いない」と特定するための最終確認(テストブロック)として行われます。

 

 ※ただし、1回の注射(単回ブロック)だけでは、実際には仙腸関節が原因ではないのに痛みが取れたと錯覚してしまう「偽陽性」の割合が高いことが分かっています。そのため、より正確に診断するために、異なる種類の麻酔薬を使って複数回テストを行う「比較ブロック」や、厳密に統制された手順で行うことが推奨されています。

整形外科医によって「仙腸関節は痛まない」と言う人がいるのはなぜ?

【回答】かつて医学界で「仙腸関節は動かないから痛まない」と教えられていた歴史的背景があるためです。

 古い医学教育では、仙腸関節は完全に骨化して動かない場所だとされていました。しかし、1990年代以降の研究により、数ミリの可動性が存在し、そこが腰痛の大きな原因になることが証明されました(日本仙腸関節研究会などの尽力によります)。

 現在でも、画像に異常がないものを「病気」と認めない慎重な医師もいますが、最新の疼痛医学では**「腰痛の約10〜25%は仙腸関節由来」**であることは国際的な常識になりつつあります。

ベルトは寝る時もつけていた方が良いのでしょうか?

【回答】基本的には「寝る時は外す」のが推奨されます。ただし、急性期や産後直後は例外です。

 仙腸関節ベルトは、筋肉の代わりに外側から骨盤を締める「フォース・クロージャー(力による安定)」を補助するものです。

 通常時: 寝ている間は立位に比べて関節への重力負荷が激減し、筋肉もリラックスするため、ベルトは不要です。24時間依存すると、自前の筋肉(天然のコルセット)が弱まるリスクがあります。

 

 例外(急性期・産後): 寝返りだけで激痛が走るような鋭い痛みがある時期は、寝返り時のねじれを防ぐために就寝中も軽く装着することが有効な場合があります。

徒手療法(接骨院・整体)による「調整」には科学的根拠がありますか?

【回答】はい。関節可動域の改善と「神経生理学的なリセット」に効果があることが示されています。

 

 仙腸関節への徒手療法(モビライゼーションやマニピュレーション)は、単に「骨のズレを戻す」だけではありません。微小な関節の「引っかかり」を解消することで、周囲の靭帯にある痛みセンサー(受容器)の過敏な反応を鎮め、筋肉の異常な緊張を解く効果があります。

 国際的な診療ガイドラインでも、運動療法と組み合わせた徒手療法は、仙腸関節障害の痛みと機能改善に対して推奨されています。

 作用機序の統合的理解

現代的理解では、徒手療法の効果は以下の複合的メカニズムによると考えられる:

  1. 微小な関節変位: 1 mm未満、1度未満の変位
  2. 靭帯の伸長: 特に前仙腸靭帯のひずみ変化
  3. 関節内圧の一時的変化: 関節液の再分布
  4. 神経生理学的効果: 疼痛ゲート制御、自律神経調整
  5. 筋抑制の解除: 関節原性筋抑制の改善
  6. 心理的効果: プラセボ効果、治療的接触

Xu et al. (2020) と Li et al. (2022) の生体力学的研究は、徒手療法の主たる作用が大きな関節の再整位ではなく、靭帯・軟部組織のひずみ変化と神経筋学的影響であることを支持しています。

痛み止め(消炎鎮痛剤)だけで根本的に治りますか?

【回答】いいえ。痛み止めは「火事の火を消す」ものであり、「火事の原因(建物の歪み)」を直すものではありません。

 消炎鎮痛剤(NSAIDs)は、関節の炎症を抑えるのには非常に有効です。しかし、仙腸関節痛の本質は、関節の「不安定性」や「過可動(動きすぎ)」といった物理的な問題であることが多いです。

 薬で痛みを抑えている間に、弱った筋肉を再教育したり、姿勢を整えたりする「物理的なアプローチ」を併用しなければ、薬をやめた後に再発する可能性が高くなります。

重症化して手術(仙腸関節固定術)が必要になる基準は?

【回答】「半年以上の保存療法で改善せず、診断ブロックで原因が確定していること」が基準です。
 

 手術(ボルトで関節を固定する術式)が検討されるのは、以下の全ての条件を満たすケースです。

  1. 保存療法の失敗: リハビリや投薬、ベルトを6ヶ月以上続けても日常生活に著しい支障がある。
  2. 診断の確定: 仙腸関節ブロック注射を行い、一時的にでも痛みが75〜80%以上消失することが複数回確認されている。
  3. QOLの低下: 痛みのために仕事や歩行が困難である。 近年では「iFuse(アイフューズ)」などの低侵襲な手術法が登場しており、以前よりも体への負担が少ない形で固定が可能になっていますが、依然として「最終手段」という位置づけです。

 

 治療の進め方として、まずは**「物理的な安定(ベルト・施術)」で痛みをコントロールできる状態を作り、次に「自分自身の安定(インナーマッスルの再教育)」**へとシフトしていくのが、最も科学的で再発の少ないルートです。

 その際の「薬はリハビリをスムーズに行うためのサポーター」という位置づけであり、早期からの機能回復トレーニングを開始するのが理想的です。

仙腸関節が痛い時に「絶対にやってはいけないストレッチ」は?

【回答】痛みがある側を強くねじる、あるいは「過度に引き伸ばす」動作は厳禁です。

 特に以下の動作は、仙腸関節を補強している靭帯をさらに緩め、不安定性を助長させるリスクがあります。

  • 過度なツイスト(ねじり): 椅子に座って体を大きく後ろに回すようなストレッチ。

  • 無理な「鳩のポーズ」(ヨガ): 股関節を極限まで外に開く動作は、仙腸関節に強い剪断力(せんだんりょく)をかけます。

  • 痛い側を無理に伸ばす片足立ちのストレッチ: 支えている側の関節に過度な荷重がかかり、炎症を悪化させることがあります。 「伸ばして気持ち良い」が、後の「グラグラした痛み」につながるため、急性期は**ストレッチよりも「固定と安定」**を優先します。

大臀筋(お尻の筋肉)を鍛えることは、痛みの緩和に役立ちますか?

【回答】はい。大臀筋は仙腸関節を外側から締める「最強の天然ベルト」です。

 科学的にはフォース・クロージャー(Force Closure:力学的閉鎖:力による安定)と呼ばれます。大臀筋は反対側の広背筋(背中の筋肉)と筋膜を介してクロス状につながっており、これらが同時に働くことで仙腸関節をギュッと圧迫し、安定させます。 特にお尻の深層にある筋肉が機能することで、歩行や階段昇降時の「ズレ」による痛みを大幅に軽減することがエビデンスとして示されています。

キックボクシングや空手などの衝撃運動はいつから再開できますか?

【回答】「片脚立ち」と「ピボット(軸足の回転)」が痛みを伴わず完璧にできることが条件です。

 格闘技の踏み込みや蹴りは、仙腸関節に瞬間的に体重の数倍の衝撃(剪断力)がかかります。再開の目安は以下の通りです。

  • ステップ1: 片脚立ちで30秒間、骨盤を水平に保てる(痛くない)。
  • ステップ2: 軸足を回すシャドー動作でしびれや痛みが出ない。
  • ステップ3: サンドバッグへの軽い衝撃に耐えられる。

 これらを段階的にクリアしてから本格的なスパーリング等に移行します。股関節の可動域が狭いと、その分を仙腸関節が肩代わりして壊れるため、股関節の柔軟性確保が先決です。

ストレッチは逆効果になることがある?

【回答】はい、やり方によっては逆効果になります。

 

  • NG:腰を直接反らす、あるいは強く捻るストレッチ。 分離部に直接的なストレスがかかり、疲労骨折を悪化させます。「腰が痛いから腰を伸ばす」という考えは、分離症においては非常に危険です。

  • OK:股関節と胸椎(胸の高さの背骨)のストレッチ。 腰の上下にある関節を柔らかくし、腰が動かされすぎない「動かない腰」を作ることが正しいストレッチの目的です。

ヨガやピラティスでの「柔軟性」の追求が、逆に痛みを引き起こすことはありますか?

【回答】はい。「ハイパーモビリティ(過可動)」が原因で痛むケースが多々あります。


  もともと体が柔らかい女性などに多いのですが、仙腸関節を支える靭帯が元々緩い場合、さらに柔軟性を高めようとすると、関節が「遊びすぎ」の状態になります。

 ヨガやピラティスを行う際は、「伸ばす」ことよりも、ポーズを維持するための**「インナーマッスルによる固定力」**を意識しないと、関節面が摩擦を起こして慢性的な炎症を招くことがあります。

寝る姿勢は「仰向け」と「横向き」どちらが骨盤に優しいですか?

【回答】抱き枕や膝下枕を利用するといいです。

  • 横向き: 上側の足が下に落ちると、骨盤がねじれて仙腸関節が引き伸ばされます。膝の間に枕やクッションを挟むことで、骨盤を水平に保ち、ねじれを解消できます。
     

  • 仰向け: 足を伸ばして寝ると反り腰になりやすく、仙腸関節が圧迫されることがあります。仰向けの場合は、膝の下に高い枕を入れると腰椎と骨盤がリラックスした状態(ニュートラル)になります。

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